話題の「宮崎牛家族」ってどんな写真集?詳細を調べた結果
出典:http://www.miyazakigyu.jp
2018年11月29日、いいにくの日に写真集「宮崎牛家族」が発売されました。
このページでは、
- 「宮崎牛家族」の内容
- どういった経緯で作られたのか
- 写真家の浅田政志氏の詳細
- 宮崎牛はどういう牛なのか
などを詳しく見ていこうと思います。
「宮崎牛家族」は、宮崎牛を育てる生産者家族を紹介する写真集
「宮崎牛家族」には、写真家の浅田政志氏が2018年の5月から9月までの期間、宮崎県内の12の農家、1校の農業高校を密着して取材したときに撮影した写真が収録されています。
帯にはシドニーオリンピックの柔道100kg級で金メダルを獲得したほか、さまざまの実績を残した井上康生さんがメッセージを寄せています。
「かっこよくて、おもしろくて、ほろっと泣ける。この本をみて、いますぐ宮崎へ帰りたくなりました」
井上さんは宮崎県出身ということもあり、より感情移入できたのかもしれませんが、メッセージを額面通りに受け取れば、温かく、見る人の心を動かすような写真集になっていると言えるでしょう。
ではそんな「宮崎牛家族」、どんな意図をもって企画された写真集なのでしょうか。
以下ではその点を掘り下げて見ていこうと思います。
「宮崎牛家族」の企画意図は?
「宮崎牛家族」に収録されている写真の内容をまとめると
- 共進会の様子
- 生産者家族や高校生の牛との向き合い方
- 家族のふれあい
- 懐かしさを感じる家族の姿
- 子ども2人が牛の出産の介助を手伝う様子
という感じです。
「宮崎牛家族」というタイトルの通り宮崎牛の生産者や関係者の家族をテーマに、普段の仕事や生活の写真がまとめられているんですね。
でも宮崎牛そのものではなく、なぜ生産者とその家族に着目したのでしょう。
「宮崎牛家族」について調べていくうちに、そこには2つの理由があることが見えてきました。
宮崎牛のPR活動
理由のひとつには、「宮崎牛家族」が宮崎牛のPR活動の一環として企画されたものであることが挙げられます。
「宮崎牛家族」の製作はJA宮崎経済連が行っています。
JA宮崎経済連は農産物や畜産物の生産から販売までを一貫して行っている組織で、その事業のなかには宮崎牛のPR活動も含まれています。
2017年には宮崎牛で赤富士を作った動画をYoutubeを投稿。
富士山が日本一の標高の山であることにかけて、宮崎牛が日本一であることを表現しました。
「宮崎牛家族」の出版は、この動画に続くPR活動のひとつという位置づけのようです。
つまりテーマを宮崎牛そのものでなくその生産者に焦点を当てることで、宮崎牛がどれだけ愛情を注がれて育てられているか、また生産者の真摯な姿勢を見てもらうことでブランド価値をアップさせる意図がある、ということですね。
写真家「浅田政志氏」のテーマ
「宮崎牛家族」の撮影を担当している写真家の浅田政志氏は、家族写真をテーマに活動されており、高い評価を受けています。
自身の家族をテーマにした写真集「浅田家」では、平成21年には第34回木村伊兵衛賞を受賞。
木村伊兵衛賞は写真界の芥川賞と言われる権威ある賞です。
つまり宮崎牛の生産者とその家族にフォーカスを当てた写真集の制作には、ぴったりの写真家だったわけです。
このように
- 宮崎牛のPR活動
- 写真家「浅田政志氏」のテーマ
この2つの要素が重なったことで、「宮崎牛家族」は宮崎牛そのものではなく、生産者の家族を撮影した写真集になったのだと言えます。
SNSでの反応
宮崎牛家族買えてよかった。 pic.twitter.com/JchsSXVMgd
— Takahiy (@Taka_hero_31) 2019年1月7日
今日はいとこをつれて宮崎へ。イオンで買い物。いきなりステーキ600cクリア。Kong and princeもなかなか人気ですな。 探していた宮崎牛家族も買えてよかった。 そのあといとこはJBでバットを買った。キャッチボールもできてよし! 平成最後の冬休み喜んでもらってよかった。 pic.twitter.com/2mHLZ1V4W7
— 貴裕 (@taka_usi_) 2019年1月7日
浅田政志「宮崎牛家族」(CCCメディアハウス)をゲットしました。CDよりひとまわり大きいくらいの可愛い本です。 #宮崎牛 #宮崎県 https://t.co/bRlTaiVFHK
— 原田 英男 (@hideoharada) 2018年12月17日
Twitterでも「宮崎牛家族」を早速購入している方がいらっしゃいますね。
写真集としてはサイズもそれほど大きくなく、無理なく本棚に並べることができるかと思います。
欲しいけど保管場所がないからちょっと…という方も、一度本屋さんでチェックしてみてはいかがでしょうか。
そもそも宮崎牛はどんなブランド牛?
まず宮崎牛は
宮崎県内で生産肥育された黒毛和牛で、日本食肉格付協会が定める格付基準の肉質等級4等級以上のもの
認証品目を含め、すべての県内産牛についてBSE検査を実施し、陰性を確認したもの
と定義されています。
通常食用の牛は、繁殖(仔牛の生産)と肥育(仔牛を育てる)は別の農家が行いますが、宮崎牛は繁殖農家と肥育農家が一緒になって育てるのが大きな特徴。
肥育方法は基本的によく食べさせ、よく寝かせるというシンプルなものですが、お肉の質に大きく影響するエサは各農家が理想とする宮崎牛に育て上げるため工夫して配合しています。
生産者は250以上の登録農家が中心。
年間で見るとおよそ1万8000頭ほどがが市場に流通します。
2007年には4年に一度開催される第9回全国和牛能力共進会で内閣総理大臣賞を受賞。
しかし順風満帆にいくと思われた矢先の2010年には宮崎県内で口蹄疫が発生し、29万7808頭の家畜が殺処分になりました。
それでも2年後の2012年には第10回全国和牛能力共進会で2回目の内閣総理大臣賞を受賞し、さらに2017年、第11回全国和牛能力共進会で史上初の3大会連続となる内閣総理大臣賞を獲得しました。
まとめ
このページでは、2018年11月29日に発売された写真集「宮崎牛家族」について詳しく解説してきました。
「宮崎牛家族」には、宮崎牛を生産・肥育する農家の仕事や生活の一部を切り取った写真が収録されています。
写真からは生産農家の方々の宮崎牛に対する愛、仕事に対する真摯な姿勢が見て取られ、畜産がより身近に感じられ、また宮崎牛がどのような環境で育てられているのか知ることができます。
これにより宮崎牛の信頼性・知名度がアップし、より多くの家庭の食卓に宮崎牛のお肉が並ぶことが期待されます。
写真集としてはコンパクトなサイズなので、ご興味があれば一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
「宮崎牛家族」
価格 | 1,750円+税 |
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サイズ | 148mm×148mm |
ページ数 | 136ページ |
取扱店 | アマゾン、蔦屋書店、オンラインストア、JA宮崎経済連グループのミヤチクレストラン各店など |
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