豊後牛 初競り

豊後牛の子牛が初競りから高値!原因や市販価格の調査結果まとめ

 

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2019年1月11日、大分県の玖珠市場にて豊後牛牛子の初競りが行われました。

 

生後9ヶ月前後の子牛393頭が出品され、最高価格が119万円の値がつき、平均価格は74万円となりました。

 

ここ数年、豊後牛の価格は高値がつく傾向にあり、今後も価格は上がっていく見通しです。

 

高値傾向の原因としては、大分県による豊後牛のPR活動などにより知名度とブランド力が向上し需要が増加したことに加え、出品される頭数が減少し需要に対して供給が少ないことにあると見られています。

 

このページでは、

 

  • 豊後牛はどんな特徴を持っている牛なのか
  • なぜ豊後牛の需要が増しているのか
  • 豊後牛はどれくらいの価格で販売されているのか

 

について詳しく解説していきます。

 

豊後牛ってどんな牛?

 

豊後牛は大分県産の黒毛和牛です。

 

なかでも

 

大分県内で最も長く肥育された36ヵ月齢未満の黒毛和種
肉質等級2等級以上

 

のものは「おおいた豊後牛」と呼ばれます。

 

豊後牛を生産している農場は42、全体の80%ほどになります。

 

そもそもは大正10年開催の全国品評会で大分県産の種雄牛がトップに輝いたことがはじまりなので、その時点から数えれば約100年と長い歴史を持っています。

 

最近では、

 

  • 第10回全国和牛能力共進会2部門で農林水産大臣賞を受賞
  • 第11回全国和牛能力共進会、種牛の部で内閣総理大臣賞を受賞

 

と順調に実績を積み重ねています。

 

そんな豊後牛はきめの細かいサシが特徴で、まろやかでとろけるような芳醇さが魅力ですが、一方で市場にあまり流通しないため大分以外ではあまり知られていません。

 

実際に、大分県内での肥育頭数は2017年で11,600頭。

 

同じ九州の鹿児島県や宮崎県の肥育頭数と比べると、七分の一から十一分の一ほどしかありません。

 

豊後牛の質の高さは確実に認められているので、あとは売り出すだけ。

 

売り出すには知名度を高めて需要を喚起する必要がありますが、流通量を劇的に増やして消費者が手に取る機会を増やすのは難しい…

 

では、大分県はどのようにして豊後牛の需要を高めていったのでしょうか。

 

なんで豊後牛の需要が増しているの?

 

 

大分県は豊後牛の需要を高める施策として、販売促進・PR活動を行っています。

 

とはいえ自前ではそのノウハウがないため、販売促進・PRの専門家に依頼をする形で進めていきます。

 

具体的には現在のPR手段として王道の動画配信などを行いながら、豊後牛の中でも最高級のものをリーディングブランド「おおいた和牛」として打ち立てました。

 

それまでも、豊味いの証、おおいた豊後牛頂などそれぞれに特徴を持ったブランドは存在していましたが、違いが伝わりにくいということで整理。

 

おおいた和牛の称号は

 

4等級以上の肉、かつビール粕(かす)かお米で肥育された牛

 

にのみ与えられ、そうして育った牛は胃を健康的な状態に保ち、うま味も引き上げられます。

 

こうして特徴づけをすることで他のブランド牛との差別化を図ったわけですね。

 

さらに東京や大阪をはじめ大都市の飲食店でイベントを開催するなど、豊後牛を知ってもらえるよう販売促進も行っています。

 

名前を広めることも重要ですが、やはり魅力を感じてもらうなら実際に食べてもらうのが手っ取り早いですし、今の時代だとツイッターやインスタグラムなどで拡散される可能性もあるので、地道ですが有効な手段でしょう。

 

このように大分県は

 

  • 豊後牛のサブブランドを整理しブランドを一本化
  • 地道な販売促進・PR活動

 

をすることによって、と豊後牛の需要を高めています。

 

このように徐々に認知を広めてきていると豊後牛ですが、消費者の間ではどのような評判なのでしょうか。

 

SNSでの反応

 

ということで、豊後牛に対する反応をツイッターで調べてみました。

 

 

 

 

 

 

上記は一例ですが、ツイッターでは多くの方が豊後牛のことを話題にあげています。

 

ツイートの内容には豊後牛を手にしたワクワク、味わった感想を共有する声などがたくさん見られ、また豊後牛を提供するお店側からも積極的に情報を発信されています。

 

ツイートひとつひとつは個人のひとりごとのようなものですが、場合によってはそれがリツイート、拡散されます。

 

口コミで広がってヒット商品が生まれることも珍しくない昨今、これらのツイートは豊後牛の販売促進・PRにもつながっていく可能性があります。

 

豊後牛はどれくらいの価格で販売されてる?

 

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ステーキ肉を例に取ると、平均して約1,937円程度で販売されています。

 

豊後牛の取り扱いがあるネット通販でステーキ肉の価格を調べたところ、おおむね以下のような価格で販売されていました。

 

部位 価格
サーロインステーキ 約160g×3枚 10,800円
ヒレステーキ 1枚(130g) 3,510円
ロースステーキ 1枚(200g) 3,888円
モモステーキ 1枚(200g) 1,836円

 

分かりやすく100gあたりの価格で見ると、

 

部位 価格
サーロインステーキ 2,250円
ヒレステーキ 2,700円
ロースステーキ 1,900円
モモステーキ 900円

 

という感じになります。

 

平均価格は約1,937円。

 

当然希少部位ほど高くなります。

 

それでも比較的お安いモモステーキでも100gで5,000円以上することもある松阪牛など、日本三大和牛と呼ばれるようなブランド牛と比べるとかなりリーズナブルです。

 

まとめ

 

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このページでは、2019年1月に行われた豊後牛仔牛の初競りと、ここ数年高値をつけ続けている原因や豊後牛の価格について解説してきました。

 

豊後牛はまだまだ知名度は高くありませんが、和牛のオリンピックとも呼ばれる全国和牛能力共進会で受賞するなど高い実力を持っています。

 

産地である大分県は豊後牛を売り出すため、それまで展開していた分かりにくいサブブランドを整理してブランドを一本化、さらに大都市の鉄板焼店などで販促イベントを行うなど地道なPR活動をしています。

 

その努力の甲斐があってか、豊後牛の高値が続いていると言ってもいいでしょう。

 

昨今日本のブランド牛は国内のみならず、海外でも高い評価を受けています。

 

豊後牛の名がそんなブランド牛と並ぶ未来も遠くはないのかもしれませんね!

 

 

 

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といった方はぜひ参考にしていただければと思います。

 

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