神戸ビーフ館が新規オープン|そのメリットとデメリットを解説!
兵庫県の食肉関連団体が運営する「神戸ビーフ館」が2019年3月末に開店します。
場所はJR新神戸駅近くの新神戸オリエンタルアベニュー内。
海外からの訪れる観光客からのどこで神戸ビーフ食べられるか分からないという声に応える形で企画され、
- 神戸ビーフや但馬牛のPR
- さらなる観光客の誘致
が期待されています。
神戸ビーフ館には食体験スペースや神戸肉流通推進協議会の指定飲食店を検索できるシステムなどが設置されます。
食体験スペースはカウンター席、個室など合わせて20席あり、がっつりとした食事というよりは神戸ビーフや但馬牛をお試しできる軽めの食事が提供されます。
開店後は客の入り、利用した人の評判などを見ながら、2023年を目処に本格的な施設への移行を目指すことになっています。
本格稼働する場所は
- 三宮や元町など神戸の中心地
- ウォーターフロント
- 広く認知されればそのまま新神戸
と、いう感じで選定される予定です。
このように「神戸ビーフ館」は、公営のため安心して利用できる、施設の存在が浸透すれば観光ポイントになるなどのメリットが考えられますが、その反面
- 立地があまり良くないのではないか
- PRの手法がずれているのではないか
- 民間の飲食店に価格競争を起こさないか
懸念点もあります。
「神戸ビーフ館」オープンについての懸念点
上記でもお伝えしたとおり、「神戸ビーフ館」には大きく3つの懸念点があります。
以下では、それらの懸念点をひとつずつ詳しく解説していきます。
1. 立地があまり良くないのではないか
神戸ビーフ館は新神戸駅近くに出店が予定されてます。
一見駅近で好立地のように感じますが、しかし新神戸には外国人観光客がそれほど多くないという欠点があります。
そして神戸ビーフ館が入る予定の新神戸オリエンタルアベニューは、ここのところ入っていたテナントが次々と撤退。
現在は来客が少なく、閑散としています。
仮に新神戸に立ち寄る外国からの観光客がいるとして、そのような活気のない施設にどのような印象を持つでしょう。
恐らく、神戸は人気のない観光地なのかと思うのではないでしょうか。
もしかしたら、神戸ビーフ館の出店により新神戸オリエンタルアベニューの活気を戻す狙いもあるかもしれません。
しかし果たして神戸ビーフ館が人を集めるようになったとして、施設全体の活気を取り戻すことが可能なのかという疑問もあります。
一応新神戸オリエンタルアベニューへの出店は、今後の本格稼働のための試験的な運用という意味合いもあるようですが、それにしてもあまり良い選択とは思えません。
2. PRの手法がずれているのではないか
神戸ビーフ館はいわゆるハコものですが、神戸ビーフをPRするならもっと効率の良い方法があるのではないでしょうか。
ハコものを否定するつもりはありませんが、目的が外国人観光客の呼び込み、神戸ビーフ・但馬牛のPRであれば外国人観光客が多く集まる場所でイベントを行う、そして誘導するなどしたほうがいいような気がします。
そもそも神戸を訪れる観光客が持つ、「どこに行けば食べられるか分からない」という悩みは、
- どこなら「本物の」神戸ビーフが食べられるのか
- 神戸ビーフが食べられそうな場所が見当たらない
といった経験から出た要望じゃないかと思われます。
探してすぐに見つかるなら、それは巷に要望を満たす神戸ビーフを出してくれるお店がたくさんあるからでしょうし、逆にどこで食べたらいいのか分からないということは、そういったお店が少ないことも考えられそうです。
つまり本物の神戸ビーフの供給が少なく、取り扱っているお店が少ないのが根本的な原因だと考えることもできます。
であれば、ハコものにお金を使うよりは神戸ビーフ生産の促進へ投資を検討すべき、ということです。
本気で神戸ビーフを、そして神戸をPRするのであれば、ハコものもいいですが本質的な部分も忘れてはなりません。
3. 民間の飲食店に価格競争を起こさないか
神戸ビーフ館には食体験スペースも設置されます。
海外から来た観光客に実際に神戸ビーフを食べてもらうこと自体は、神戸の魅力を知ってもらうためにもとてもいいこと。
でも問題はそこで提供される料理が試食のような形になるのか、代金を支払って食事をする場所になるのかです。
もし後者なら、そこではどれくらいの価格で神戸牛を提供されるのでしょうか。
神戸ビーフ館は公的な施設だから神戸ビーフの相場よりもリーズナブルで提供されることも考えられ、本物の神戸ビーフが安価で食べられるとなればお客さんはそちらへ流れるかもしれません。
そうなると民間で神戸ビーフを提供しているレストランなどに価格競争が生まれる可能性が出てきます。
たとえ上質な料理とサービスを提供していたとしても、競争に負けたお店は潰れてしまいます。
本来神戸ビーフのイメージ向上を担い、神戸を盛り上げていくはずの民間のお店が淘汰されていってしまう恐れがあるわけです。
これでは神戸と神戸ビーフのPRするというそもそもの目的から離れていってしまいます。
そのため食体験をしてもらうにしても、神戸ビーフ館ではお試し程度にとどめ、その後は民間のお店へ誘導するような仕組みが必要だと言えます。
ここまでは、私が個人的に考える神戸ビーフ館オープンに関する懸念点をお伝えしてきました。
では現地の人を含め、他の人はこの神戸ビーフ館についてどう見ているのでしょうか。
以下ではSNSでの反応を紹介していきます。
SNSでの反応
「神戸ビーフ館」のオープンについて、ツイッターを調べてみると意見は大きく批判的なものと肯定的なものに分かれていました。
ということでここでは批判的な意見、肯定的な意見に分けてそのツイートを紹介していきます。
批判的な意見
神戸ビーフ館
— 門隆志 兵庫県議 日本維新の会 (@kado3) 2018年8月7日
当初は県政150年事業の目玉として暫定的に神戸市の臨海部に設置。その後恒久的な施設へ。
今朝の神戸新聞の件を担当部局に確認すると臨海部にいい場所が無く、新神戸の商業施設に。
外国人観光客もあまり来ずガラガラの新神戸に作る意味が分からん。無理に作らんでもいいよ。
この記事を見ても明らかですが、兵庫県をプロモーションする場所は
— 神戸志民党 (@kobe_shimin_jp) 2018年9月4日
大阪駅、京都駅、心斎橋、関空、成田、飛行機の中だと思います。
神戸ビーフ館も、外国人乗降客が少ない新神戸駅に出店せずに、
上記のスポットに「お試し&PR館」を出店する方が効果あるのでは? https://t.co/gfPpe0jjUJ
神戸ビーフ館、何をしたいのかが分からん??
— はるきさん@えきすぽ! (@osaka_sirokichi) 2018年8月7日
肯定的な意見
https://t.co/00ouh5Gnxc「神戸ビーフ館」新神戸に開業へ 試食や飲食店紹介。確かに、場所がなぁ。色々な所にちらばってるしな。手軽に食べられてええんじゃないかと。
— える (@eruwewin) 2018年8月6日
ひょうご経済+|経済|「神戸ビーフ館」新神戸に開業へ 試食や飲食店紹介
— 堀池 溪(Who cares?) (@souls825) 2018年8月6日
これは一度行ってみたい
https://t.co/e0WxbOWeVE @kobeshinbunさんから
ひょうご経済+|【NEXT】経済|「神戸ビーフ館」新神戸に開業へ 試食や飲食店紹介 https://t.co/thfH8Det4T @kobeshinbunより
— M@SAKI (@m_a_s_a_k_i_000) 2018年12月27日
近所にこんなん出来るんかー
今超過疎ってるしいいんじゃない?
全体としてみると批判的な意見が多い印象ですが、なかには「神戸ビーフ館」を楽しみにしている方もいます。
否定的な意見には、PRにハコものを作ることに対すて反対する声、またなぜ観光客の少ない新神戸という立地の選択したのかといった声などが見られますね。
県議会議員の方も投稿しており、県側にも「神戸ビーフ館」のオープンに関してその効果を疑問視する方がおられるようです。
一方肯定的な意見としては、本物の神戸ビーフを試しやすい、お客が減って閑散としている新神戸オリエンタルアベニューの復活に繋がりそう、などの声が見られます。
まとめ
このページでは2019年3月の開店予定の「神戸ビーフ館」の概要と、考えられるメッリトとデメリットについて解説してきました。
すでにお伝えしてきた通り、
- 公営だからこその安心感
- 認知が広がったときの神戸や神戸ビーフへのPR効果
など、メリットはあります。
ただその反面で「神戸ビーフ館」には
- 立地やPR・運営の方法などに懸念点
があることは確かで、SNSを見ると問題点を指摘する声が多く見られます。
しかし期待する声も少なからず見られますので、オープンをするのであればそういった方々を裏切らないような運営、そしてPR効果を目指して欲しいものです。
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