ブランド牛の種類@都道府県別で一覧できるようにまとめてみた!
このページではブランド牛の種類について詳細に解説していきます。
- ブランド牛を都道府県別に知りたい
- 日本の代表的なブランド牛の種類を知りたい
- 海外産のブランド牛の種類ってあるの?
という方は、ぜひご覧になっていってください。
【日本全国】ブランド牛の種類まとめ
現在、日本全国には250種類を超えるブランド牛がいます。
世界規模で知られている超メジャーな牛から、まだ知名度が低く地元の方も知らないような牛まで本当にたくさん存在してます。
特にここ最近では新しいブランド牛がどんどん増えてきており、どの牛がどの都道府県産のものだか分かりにくくなってきています。
そこで以下では日本各地、ご当地のブランド牛を一覧にまとめて紹介します!
地方、都道府県ごとにまとめましたので、なにかのお役に立てていただければ幸いです。
北海道・東北のブランド牛
北海道 | 美夢牛 |
はこだて大沼黒牛 | |
白老牛 | |
宗谷黒牛 | |
ふらの和牛 | |
十勝ハーブ牛 | |
とかちポロシリ黒牛 | |
とかちポロシリ和牛 | |
馬追牛 | |
びらとり和牛 | |
オホーツクあばしり和牛 | |
いけだ牛 | |
青森県 | あおもり倉石牛 |
岩手県 | 前沢牛 |
いわて短角和牛 | |
いわて奥州牛 | |
江刺牛 | |
玄米育ち岩手めんこい黒牛 | |
いわて牛 | |
いわて南牛 | |
秋田牛 | 秋田錦牛 |
秋田牛 | |
うご牛 | |
宮城県 | 仙台牛 |
山形県 | 尾花沢牛 |
米沢牛 | |
蔵王牛 | |
山形牛 | |
福島県 | 福島牛 |
関東のブランド牛
茨城県 | 筑波和牛 |
(つくば山麓) 飯村牛 | |
瑞穂牛 | |
常陸牛 | |
紫峰牛 | |
花園牛 | |
栃木県 | とちぎ和牛 |
とちぎ高原和牛 | |
とちぎ霧降高原牛 | |
日光高原牛 | |
那須和牛 | |
群馬県 | 上州新田牛(=上州和牛?) |
赤城牛 | |
五穀牛 | |
埼玉県 | 埼玉武州和牛(=武州和牛?) |
東京 | 秋川牛 |
千葉県 | しあわせ絆牛 |
八千代牛 | |
ナイスビーフ | |
飯岡牛 | |
かずさ和牛 | |
神奈川県 | 葉山牛 |
中部のブランド牛
新潟 | にいがた和牛 |
村上牛 | |
富山県 | とやま和牛 |
石川県 | 能登牛 |
福井県 | 若狭牛 |
山梨県 | 甲州牛 |
長野県 | りんご和牛信州牛(信州牛?) |
岐阜県 | 飛騨牛 |
静岡県 | (特選和牛) 静岡そだち |
食通(グルメ)の静岡牛 葵 | |
あしたか牛 | |
愛知県 | みかわ牛 |
あつみ牛 | |
あいち知多牛 | |
尾張牛 | |
田原牛 |
山陰・山陽のブランド牛
岡山県 | おかやま和牛肉 |
蒜山(ひるぜん)ジャージー牛肉 | |
千屋牛 | |
広島県 | 広島牛 |
なかやま牛 | |
島根県 | まつなが牛 |
隠岐牛 | |
石見和牛 | |
鳥取県 | 鳥取F1牛 |
鳥取牛 | |
鳥取和牛 | |
(鳥取和牛)オレイン55 | |
山口県 | 見島牛 |
四国のブランド牛
徳島県 | 阿波牛 |
香川県 | 讃岐牛 |
オリーブ牛 | |
愛媛県 | 伊予牛(「絹の味」) |
伊予麦酒牛 | |
いしづち牛 | |
高知県 | 土佐和牛 |
土佐あかうし |
近畿のブランド牛
三重県 | 松阪牛 |
伊賀牛 | |
和歌山県 | 熊野牛 |
奈良県 | 大和牛 |
滋賀県 | 近江牛 |
京都府 | 京都肉 |
京の肉 | |
大阪府 | 大阪ウメビーフ |
兵庫県 | 神戸ワインビーフ |
神戸ビーフ(神戸牛) | |
但馬牛 | |
三田牛(三田肉) |
九州・沖縄のブランド牛
福岡県 | 博多和牛 |
福岡牛 | |
伊万里牛 | |
小倉牛 | |
大分県 | 豊後牛 |
宮崎県 | 宮崎ハーブ牛 |
宮崎牛 | |
尾崎牛 | |
熊本県 | くまもとの味彩牛 |
えこめ牛 | |
くまもとあか牛 (阿蘇王) | |
和王(くまもと黒毛和牛) | |
佐賀県 | 佐賀牛 |
長崎県 | 長崎和牛 |
壱岐牛 | |
鹿児島県 | 鹿児島黒牛 |
おごじょさくら牛 | |
薩州牛 | |
のざき牛 | |
沖縄県 | もとぶ牛 |
石垣牛 |
そもそもブランド牛ってなに?
ブランド牛というのは、読んで時のごとくブランド化された牛です。
とはいえなんでもかんでもブランド化できるわけではなく、「一定の条件」を満たさなければなりません。
ブランド牛になるための条件
ブランド牛になるための条件は、そのブランドごとに異なります。
共通する項目をまとめると、おおよそ
- 産地・生産者、品種、性別、格付けなど独自の基準を設け、それをクリアしている
という感じに定義できます。
以下では、それぞれの項目を詳しく見ておきます。
産地・生産者
産地といっても生まれた場所ではなく、肥育期間(肉牛として育てる期間)のうちで、一番長い時間を過ごしたところのことをいいます。
そういった意味では産地というよりは、肥育地と言ったほうが良いかもしれません。
またブランド牛によっては、指定の生産者が育てた牛しか認めない場合もあります。
指定された生産者というのは、証明書を発行する組織に認定した生産者のことで、例えば
- 神戸牛なら神戸肉流通推進協議会
- 近江牛なら「近江牛」生産・流通推進協議会
がそれに当たります。
品種
ブランド牛は、主にブランド化した和牛のことを言います。
つまり元は和牛なんですね。
そして和牛の品種は
- 黒毛和種
- 褐毛和種
- 日本短角種
- 短角和種
の4つに分類されます。
そのためブランド牛の条件に品種が指定されている場合、上記品種のいずれかに該当することが条件となります。
ただし和牛の90%以上は黒毛和種なので、ブランド牛のほとんどが黒毛和種ということになります。
性別
牛の性別が条件に入ってることもあります。
その条件は
- メス牛のみ認める
- メス牛のなかでも未経産のみ認める
- 去勢されてることを前提にオス牛も認める
など、ブランド牛によって様々です。
また、もちろん性別を問わないブランド牛もあります。
格付け
雑誌やテレビの高級牛肉が紹介されると、A4とかA5という表記が出ることがあります。
格付けというのはこのA4とかA5のことです。
アルファベットの部分はCからAまであり、牛一頭から取れるお肉の量、数字の部分は1から5まであり、お肉の質を表します。
かんたんに言えば、お肉の品質の高さを示す指標みたいなものですね。
ブランド牛はこの格付けが、指定されていることがあるわけです。
例えば
- 仙台牛はA5のみ
- 宮崎牛はA4、B4以上
など、その基準は厳しいものから比較的緩いものまで色々あります。
まとめると、ブランド牛は
- 産地・生産者
- 品種
- 性別
- 格付け
などの条件から定義され、その条件をクリアした牛が名乗れます。
では実際にブランド牛の基準は、どのような形でが定められているのでしょうか?
以下では松阪牛を例に、具体的に見ていこうと思います。
松阪牛になるための条件を詳しく見てみる
それでは、松阪牛を名乗るための条件はどのように定義されているのか見てみましょう。
松阪牛の定義
- 黒毛和種、未経産の雌牛
- 松阪牛個体識別管理システムに登録されていること
- 松阪牛生産区域(旧22市町村)での肥育期間が最長・最終であること
引用元:https://www.city.matsusaka.mie.jp/site/matsusakaushi/matsusakaushitowa.html
@は品種と性別、Bは産地に当たりますね。
Aに関しては、偽装対策として松阪牛の個体を一元して番号で管理するために行っています。
番号は商品化された際にパッケージに添付され、インターネットからもその生産情報を確認することができます。
つまり松阪牛の信頼性を向上させるための基準ですね。
このように松阪牛の場合は、品種と産地、性別が基準として指定されており、またシステム的に個体を識別できることが条件になっています。
ここまで解説してきたようにブランド牛を名乗るためには、それぞれに決められた基準を満たす必要があります。
そしてその基準は、
- ブランド牛が本物であることを証明する
- 高い品質を確保する
ために定められています。
ブランド牛ってどうやって読んでますか?
ここまでの話の内容とは少しズレますが、あなたはブランド牛のことを「ぶらんどうし」、「ぶらんどぎゅう」どちらで読んでますか?
一般的には、生き物として捉えるときは「うし」、食べ物として捉えるときは「ぎゅう」と読む傾向があるようです。
つまり農家で育てられている牛は「うし」、精肉されて商品になった牛は「ぎゅう」というイメージです。
また最近では日本のブランド牛が海外に輸出され、有名レストランでも食材として使われています。
では海外でブランド牛はどう呼ばれているのでしょう。
和牛のことはそのまま「wagyu」と言うようですが、ブランド牛を英語で言うと「Premium branded beef」と呼ぶようです。
プレミアムブランデッドビーフ…なんか英語で言ったほうが希少価値が高く感じるのは私だけでしょうか(笑)
日本を代表するブランド牛の種類「三大和牛」とは?
ブランド牛の種類を語るうえで避けて通れないのは、やはり日本三大和牛。
このページをお読みになられているあなたも、「知っているブランド牛を答えてください!」と言われたら、恐らく日本三大和牛のうちいずれかの名前が挙がるかと思います。
では日本三大和牛とは、どの牛のことを言うのでしょうか?
日本三大和牛の定義
日本三大和牛の意味を調べてみると
日本の代表的な銘柄牛あるいは銘柄牛肉のこと。松阪牛・神戸ビーフと、近江牛または米沢牛の三つをいうことが多い。日本三大牛。
引用 : https://kotobank.jp/word/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%B8%89%E5%A4%A7%E5%92%8C%E7%89%9B-675707
となっています。
「代表的」というくらいなので、他の銘柄牛と比べて知名度は高いと考えて間違いないでしょう。
ただ辞書に載るほど浸透していますが、実はいつ、誰がそう呼び始めたのかは、残念ながら明らかになっていません。
権威のありそうな呼び名だからどこかの機関がちゃんと決めてるのかと思いきや、意外とぼんやりしてるんですね(笑)
日本三大和牛の意外な共通点
さてそんな日本三大和牛のうち、松阪牛・神戸牛・近江牛には
- 兵庫県の但馬地方、淡路島で生まれた純血但馬牛である
- その純血但馬牛を購入し、一定期間育てている
という共通点があります。
つまり、松阪牛も神戸牛も近江牛も元は但馬牛なんですね。
但馬牛は体が丈夫で、繁殖力の高い牛です。
ですがその一方で、小柄なため一頭から取れる肉は少な目です。
肉牛として致命的とも思えるデメリットがありながら、それでも日本三大和牛の素牛になっているのにはなぜでしょうか?
それは但馬牛がきめ細かい肉質、キレイな霜降りを持ち、そして脂の豊かな香りなどデメリットをカバーする優れた特性をたくさん持っているからです。
そしてこれら但馬牛の類まれな特性が土台になっているからこそ、松阪牛・神戸牛・近江牛は日本三大和牛に数えられていると言っても過言ではありません。
このように、日本三大和牛は
- 松阪牛
- 神戸牛
- 近江牛または米沢牛
日本を代表するブランド牛のことを言い、その素牛は主に純血の但馬牛が用いられています。
海外産のブランド牛ってあるの?
ですが、牛肉の格付け制度は海外にも存在します。
ここでは一例としてアメリカの格付けについて見てみましょう。
アメリカの格付けの形式は複数あります。
アメリカ農務省の格付検査官の格付け
一つはアメリカ農務省の格付検査官が行うもので、日本と同じ肉質等級と歩留等級を見るものです。
肉質等級は、牛の種類、性別、成熟度、脂肪交雑などから決められ、上から順に
- プライム
- コマーシャル
- チョイス
- ユーティリティー
- セレクト
- カッター
- スタンダード
- キャナー
と8等級に振り分けられます。
歩留等級は皮下脂肪、腎臓・骨盤・心臓などへの脂肪付着度、リブロース芯の面積、体重量によって1〜5の等級に振り分けられます。
アンガス牛協会と英提携団体の格付け
もう一つの格付けはアンガス牛協会と英提携団体に認められた牧場の牛に与えられるものです。
厳しい基準をクリアし格付けられたアンガス牛は
- サーティファイド・アンガス・ビーフ
と呼ばれます。
ブランド牛とはっきり明言されているわけではありませんが、この「サーティファイド・アンガス・ビーフ」がアメリカのブランド牛と言ってもいいのかもしれません。
ヨーロッパにもブランド牛に相当する牛がいる!
またヨーロッパではある程度年を重ね、出産の経験がある牛が好まれますが、長く生きていれば飼育にお金もかかるので、高級品として扱われます。
例えばフランスでメジャーなシャロレー牛は月齢40ヶ月ほどでお産を複数回経験し、スペインではシャロレー牛の2倍以上生きた大柄な牛が好まれます。
特別なブランド名などはついていませんが、普通の牛と比べて高値がつくという意味ではこれも
- ヨーロッパ産のブランド牛
と言えるでしょう。
まとめ
このページでは、ブランド牛の都道府県別一覧、ブランド牛の代表的な種類「日本三大和牛」、海外にもブランド牛はあるのか、などについてお伝えしてきました。
まとめると、
- 250種類以上のブランド牛が日本全国に存在している
- 日本三大和牛のほとんどは但馬牛が素牛
- 海外にも日本で言うブランド牛と似た牛はいる
という感じになります。
日本のブランド牛は年々増加し続けており、なかには国内だけでなく海外でも販売が行われているものもあります。
需要があるからこそこういった流れがあるわけですが、あまり増えすぎると個々のブランド牛を知る機会が減ってしまいますし、似たような特徴のブランド牛が増えていく可能性があります。
せっかく優秀なブランド牛が世に出ても、認知が広がらなかったり、埋もれてしまったりしてはもったいないですよね。
ということもあるので、今後はより良いものが国内外の消費者の手に渡るよう、戦略を持ってブランド牛を展開していく必要があると個人的には思います。
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といった方はぜひ参考にしていただければと思います。